公私ともにいろいろありまして、手付かずでいたのですが、Windowsマシンを新調しました。といっても、ベアボーンベースの自作機でして、かれこれ自作も4台目です。
私にとってWindowsマシンとは、
・著作・動作検証用
・メインマシン(Mac)非対応のサービス利用のための保険
・先日
購入したディスプレイにフルHDで画面を出力する
※先代Windowsマシンが内蔵グラフィック、アナログ接続だったため、できなかった
といった用途に過ぎず、基本的に何の思い入れもないのですが、来年初頭のWindows Vistaリリースも念頭に入れないといけないということで、パーツ選びには慎重を期しました。私がWindowsマシンを作るときは、CPUを中心に構成を考えるので、現状では非常に悩ましいわけです。というのも、現在はIntelにしろ、AMDにしろ、新規格への過渡期でして、ハイスペックを求めて動作実績の乏しい規格に乗っかるか、スペック的に見劣りしても安定稼働のシステムを追求するかの二者択一を迫られました。
結局、長年のAMDファンかつ保守的な私は、旧規格となってしまったAMDの「Socket939」をチョイス。CPUはデュアルコアの「Athlon 64x2 4400+(TDP89W)」としました。CPUをこれにしたのは、「MacもWindowsもデュアルコアで64bit」という、どうでもいいことにこだわった結果なのですが。
で、ただでさえ狭い仕事部屋にPowerMac G5 Quadが陣取っているため、ベアボーンは自ずと省スペースのキューブ型に。
というわけで、6月のとある平日、秋葉原を散策して買いそろえたパーツは下記のとおりです。
ベアボーン
Shuttle SN25P
CPU Athlon 64x2 4400+(TDP89W)
HDD
Maxtor MaxLine III 250GB(SATA II)
GPU Redeon 1600XT 256MB(玄人志向)
メモリは余っていたPC3200 DDR-SDRAM512MBを2枚で1GB、光学ドライブはこれまた余っていたDVR-109BKを流用しました。さらに、これも余っていたSATAの160GBハードディスクも搭載。思っていた以上にハイエンドな構成になりそう。
で、これらのパーツをサクっと組んでWindows XP Professionalをインストール。起動が激速になるかと思いましたが、40秒ほどと、これまでとあまり変わらないのにガッカリ。それでも、デスクトップやアプリケーションの操作感は微妙にサクサクしたように思えます。
メインイベントは、先日β版のダウンロード配布が終了したWindows Vista。64ビット版とx86版(32ビット)の両方を入手していたのですが、各所からの情報を分析すると、32ビットのWindows XPと64ビット版Windows Vistaのデュアルブートにはひと手間かかりそうなので、導入が容易なx86版を160GBのハードディスクにインストール。無事デュアルブートとなり、いよいよVistaを起動すると、意外とサクサク、っていうか、XPとほとんど変わらないレスポンスです。最初は検索用のインデックスを作るためか、起動してから小一時間ほどハードディスクがガリガリいってましたが、それが終われば快適な動作。Office 2007のβ版も入れましたが、こちらもWindows XP上のOffice 2004と遜色ありません。新しい描画エンジン「Aero」による描画もフル動作しますし、ちまたで「重すぎる」と言われているβ版でこれですから、おそらく製品版でも大丈夫でしょう。これからVistaに備えてパソコンを新調しようと思ってらっしゃる方の参考になれば幸いです。私の場合、嫁さんの許可が出た今回を逃すと、いつVista用のパソコンを入手できるかわからなかったので、この時期の購入となりましたが。
Windows Vistaの起動と同時に立ち上がるユーザーセンター。β版なのにライセンス認証が必要です。
上の画面から「Windowsシステムパフォーマンス評価」をクリックすると、マシンの性能を評価してくれます。それにしても、各項目のポイントに比べて、総合評価が「3」っておかしくない!?
Windows Vista用のドライバや対応アプリについては
こちらで情報を入手して、Windowsを使うために欠かせないウィルス対策ソフトも入れました。これだけ外観やシステムが変わっているのにもかかわらず、ATOK 2006が動作するのには驚きました。どこぞやの林檎マークの会社が出しているOSとはえらい違いですね、互換性。ともあれ、これでVista関連書籍の執筆もばっちりですよ(笑)
ところが、きわめて順調に動いていたこのシステムに、思わぬ落とし穴が!!(続く)