程度の違いこそあれ、雑誌制作の現場はだいたいそうなのですが、私の担当編集者の一人が胃潰瘍とヘンな咳の出る気管支炎みたいなものを患いながら、終盤文字通り三日三晩不眠不休で入稿したという雑誌「
ねっため」が、9/17に新創刊されました。発売から1週間近く、今日になって私の手元に届いたわけですが(笑)
この号は厳密に言うと創刊号ではなく、創刊準備号という位置付け。年内にもう1冊創刊準備2号(笑)というものを出して、来年から月刊誌として発行するそうです。
この雑誌、前身は8月で休刊となった「Yahoo! BBマガジン」でして、そのころからお世話になっていた縁もあって、記念すべき創刊準備号でも特集を2本、書かせていただきました。よろしかったら買っていただきたいと一瞬思いましたが、雑誌がいくら売れても私の懐には一銭も入らないので、まぁ立ち読みして気に入らなかったら買わなくてもけっこうです(笑)
内容としては…、う〜ん。Yahoo! BBマガジンが男性向けなのか女性向けなのか、どの年代向けなのかサッパリわからない中途半端なものだったのに対して、ねっためは30代前後の男性という、いわゆるSPA!世代を明確に狙っているという点で、少しは「読める」ようになったかな、というのが正直なところ。コンセプトは誌名が示すとおり「ネット+エンターテインメント」。ただし、パソコン色は極力排除する方向とのこと。いや、そういわれても…、ねぇ(笑)。ただ、普段からネットが情報収集の中心となっている方には、やや物足りないかもしれません。どちらにしてもこれからの雑誌ですので、生暖かく見守っていきたいと同時に、仕事もいただきたいなと。
私の予想では、週刊アスキーの創生期のように、男性向け週刊誌の路線を狙ったけど、数ヶ月で「やっぱりパソコン好きは隠せない」とかいうキャッチフレーズと共に、初のパソコン週刊誌としてリニューアル、みたいな流れになっていくのかな、と見ていますがいかがでしょう。
どうでもいいことですが、記念すべき創刊準備号の表紙が、クレイジーケンバンドの横山剣氏。特集内のインタビューと連動させたいのも分かるのですが、個人的には、前身雑誌の「表紙は若い女の子」路線は継承してほしかったかな、と(笑)
それはさておき、担当編集者が入稿直後にメールをしてきまして、「三日三晩不眠不休伝説」を聞かされたわけですが、その後連絡が途絶えてしまいました。もしかして…?