編集者と打ち合わせ。話題は昨日国内販売価格が発表された「Windows Vista」。
私は仕事の都合で、RC版をメインマシンとして使っているので、「意外とサクサク動きますし、いろいろ言われているAeroのエフェクトも、慣れるとXPじゃ物足りない感じがします(これまた仕事がらみで、Aeroは切ってますが)」と率直な感想を吐露。
ところが対峙する編集者はMac系バリバリの人らしく、「でも、高いですよね!? しょせんOS Xの後追いだし、われわれMacユーザーからしたら、あんな金出してまでって感じじゃないですか?」
聞いてみると、別に自前のWindowsマシンを持っているわけでもなく、会社のメインはMac(iMac G5だそうで)。共用マシンとしてWindowsが1台あって、それにVistaを入れているのを端から見ただけ、それだけで上記のお言葉。
そもそも、1〜1.5年のスパンで、アップグレード版も提供されないOSのフルパッケージを15,000円近くも出して買っている人々が、5年だか6年ぶりのアップグレードを控える、最上位版で50,000円そこそこのOSに文句を言う資格があるのか? ADBをはじめとするレガシーポートを突然切り捨て、Classic OSを棺桶にぶち込み、PowerPCを「ダメCPU」とこき下ろし続ける、既存ユーザーバッサリ戦略にめげず、ありったけの金をつぎ込んでいる人たちが何を言うのか?
「後追い」発言にしても、MacにしてもWindowsにしろ、かぶっている機能はそれがトレンドなんだから搭載しているだけで、お互いに切磋琢磨している結果でしょ?
Macユーザーなんて、テクノロジの進化に伴う既存機種の陳腐化のスピードに加え、過去資産の突然の切り捨てに怯え続けている単なるマゾヒストですよ、
と言い返したいのをこらえ、「そんなもんですかねぇ」なんて返す、クライアント原理主義の私。
いや、私はそれでもやっぱりMacがメインですけどね。OSの理念が違いすぎて、Windowsに向かうときと、Macに向かうときでは、まるで別の仕事をしてるみたいな感覚ですし。自分の趣味と違うものに目くじらを立てるのはどうかと思ったもんですから…